年末の人材確保は先手必勝🎃福岡県ナイトワーク求人レポート（2023年9月）

福岡県のナイトワーク求人件数推移（2023年9月）

日本最大級のアルバイト・パート求人サイト「バイトル」に掲載された福岡県のナイトワーク求人情報のデータをまとめました。集計期間は2023年9月1日～9月30日です。

ようやく涼しくなって秋らしくなってきました。10月からは食料品や光熱費の値上げ、インボイス制度のスタートなど世の中では様々な変化も起きています。今年もあと残り3か月。年末に向けて少しでも景気が上向くことを望みます。

8月の数値と比較して大きな変化は見られません。9月は残暑が厳しく客足もイマイチだったようです。これから涼しくなってくれば年末に向けての募集が増えてくるかもしれません。

ここ数ヶ月の間、各市の平均時給の推移をグラフで見てきましたが、福岡県全体の数値（緑）は福岡市の数値（青）とほぼ同じように推移していることが解ります。つまり福岡市の時給が上がれば福岡県全体も上がり、逆に福岡市が下がれば福岡県全体も下がるというように両者は連動しているように見えます。

福岡市の求人件数は福岡県全体の約60％。高額な時給を提示するほとんどの店舗が福岡市内（中洲）であることを考えるとその影響度は大きくなります。

一方、久留米市の平均時給に目をやると大幅に下降していることが目に付きます。昨年の12月以降は2,200円を割り込んでいます。過去の久留米市の平均時給は2,100円程度であり、コロナ明けの昨年は一時的に時給が上昇していたと考えられます。

北九州市の平均時給に特筆すべき傾向は窺えませんが、相変わらず福岡市、久留米市に大きく水を開けられています。強力な新規店舗の参入など現状の勢力図が大きく塗り替わるようなことが起きない限りこの状況は変化しないであろうと思われます。

10月からは最低賃金が引き上げられます。ナイトワークの時給は最低賃金を大きく上回っていることがほとんどですが、世の中は賃上げムード。ナイトワークに限らず人手不足の現状を考えると今後の時給上昇は避けられないことかもしれません。もちろん賃金の上昇は日本経済回復のための条件なのですが…。

相変わらず福岡市では最上位のPプラン（EX）を利用する店舗が見られます。これらの店舗は時給も高い高級店のようですが、応募バロメーターはほとんどがレベル１の「今が狙い目！」。応募の状況はあまり芳しくないことが推測されます。

いつもなら年末に向けて求人市場が活性化する時期なのですが、果たして人手不足は解決するのでしょうか。